一部のデル製品のパソコンにはUSB関連の機器を差し込んだままではOSが立ち上がらないという症状が出る機種があるそうです。デル製パソコン特有の症状との事です。
これはパソコンを立ち上げた時のデバイスを読み込むデフォルトの設定が、リムーバブルディスクから読み込む様になっている事が原因です。パソコンにUSB機器が接続されていると、それを起動ドライブとして読み込みに行くのでOSが立ち上がらないそうです。
この症状は最近自分のパソコンで経験しました。結果として何とか症状は改善したのですが、貴重な週末の時間を丸々無駄にしてしまいました。
事の始まりは嫁用のパソコンの為にUSBメモリを購入した事です。嫁用のノートパソコンはメモリが256MBしかなく、CPUもCeleronという今時レアなスペックです。もともと嫁はネットに興味はなく、パソコンを利用するのはデジカメの写真管理と年賀状作成くらいで、「パソコンとはこういうもの」という感覚で、時間をかけてのんびりと利用してくれています。
それでも最近ではデジカメの写真が膨大な量になってきておりパソコンの動作に影響がでる状況になっていたので32GBのUSBメモリを購入してあげました。写真関係はすべてUSBメモリに移動した結果、とても快適になり大満足です。そこで自分用のパソコンにも同じものを購入してパソコンのデーターの軽量化を図りました。我が家のパソコンはニ台ありますがニ台ともデル製です。
前日まで何の兆候や問題もなったので静電気か電圧の関係が不具合の要因と考え、色々と手立てを講じましたが症状は改善しません。静電気が影響してOSが立ち上がらない事は自分や父親のパソコンで経験しており、その場合には電源コードなどをすべて取り外し、パソコンの電源コードを抜いた状態で電源ボタンを押したりコードの絡みなどを直すと改善する場合があります。
もしくは電圧の場合は、同じコンセントから供給している電気ストーブなどの線を外すとパソコンの症状が改善する場合があります。
今回はこれでもウンともスンとも言いません。途方に暮れましたがとにかく情報を収集しないと始まらない為に、何カ月もネットにつないでいない嫁のパソコンから解決策を探す作業を試みると冒頭のような事が要因であると判明しました。
結局、BIOS(Basic Input/Output System)という部分を恐る恐る設定して問題は解決したのですが、年甲斐も無く狼狽した状況でした。普段の状況では決して見る事の無い、青い画面で角ばった英語表示の画面は心臓に良くないです。
②問題を解決できる可能性の一つがBIOSという部分の設定を変更する事。
③コンピューター再起動後に出てくるデルのロゴの画面からF12キーでBIOS選択して画面に入る。
④「Advanced BIOS Features」を選択して設定画面に入る。
⑤BIOS設定を誤って変更すると、コンピュータがOSを起動できなくなる場合があるので、変更する前に元のBIOS設定を記録しておく。
⑥BIOSの設定で読み込む順番をHDDが一番になるように設定する。
自分の場合は
First Boot Device[Removable]
Second Boot Device[Hard Disk]
Third Boot Device[CDROM]
Boot Other Device[Enabled] という設定を、
First Boot Device[Hard Disk]
Second Boot Device[CDROM]
Third Boot Device[Removable]
Boot Other Device[Enabled] に変更しました。
一番最初に読み込むデバイスをHDDに設定し、以下一個ずつ繰上げ最後にリムーバブルを設定してF10で保存終了、という手順で問題が解決しました。(記憶と走り書きを頼りに記載していますので間違った部分もあるかもしれませんし、これが最良の方法とは言い切れません。)
我ながら情けない限りです。普段からこまめに環境を整えておけば良かったのですが、手を抜いたばかりに一つの問題が起こると次々と不具合の連鎖が起こった状況です。今後は定期的にパソコン環境の整備と維持を行いたいと痛感しました。